マルマンフェアで展示するイラストのご依頼(製作編)
6月に出展したクリエイターEXPOからのご縁で、10月に3年ぶりに開催するマルマンフェアに展示するイラストをご依頼していただきました。
ヴィフアール水彩スケッチブックの細目・中目・荒目それぞれ3枚ということで、スケッチブックを送っていただいたのですが・・・
スケッチブックを各種類ごとに五冊ずつと、水彩・油性色鉛筆にパステルまで。
とてもたくさん送っていただき、気合いも入りました!
ヴィフアール水彩紙は初めて使うので、それぞれの目ごとに絵の具や色鉛筆で試し書き。
テーマは「花と女性」に決め、描き進めました。
ご依頼は、細目・中目・荒目のスケッチブックの最初のページに描くイラスト計3作品なんですが、せっかく15冊もいただいたこともあり、7枚(その後1枚追加して8枚)描きました。
全てクライアント様に送り、選んでいただきました。
ヴィフアール水彩紙の細目は特に、水のはじき感があるので、にじみは少しコツがいるかなと思います。
その反面、乾いた後も水で色が落ちるので修正が簡単。
また、たっぷり水を使っても紙があまり波打たないです。
水彩に慣れていない人にも描きやすいのではと思いました。
描いた絵の紹介をします↓
細目
表面の凸凹がほぼないので、細かい描き込み、ペンなどを使いたい場合におすすめしたいです。
反面にじみやぼかしを出したい場合は、ちょっとコツがいるかもしれないな、と思いました。
広範囲に塗りたい場合、柔らかく水の含みの良い筆を使うことが必須かなと感じました。
チューリップ
チューリップを持つアンニュイな雰囲気の少女。
ピンク系でまとめました。
ゴシゴシすると絵の具が取れてしまうので、チューリップを背景に重ねる時は一気に塗りました。
菊(展示作品)
大輪で見事な美濃菊をネットで見て、黒髪の少女のイメージが浮かんできました。
黒と白を引き立てる赤の帯。着物の柄はシンプルな折り鶴に決めました。
飾り線と帯の菊に、金色も使って華やかさを出しました。
中目
適度な紙の凹凸があるので、水彩のほか色鉛筆、インクなど色々な画材で幅広い表現ができます。
迷ったら中目がいいかなと思いました。
背景を一気に塗ってから筆で色を取る(リフティング)も簡単。
キキョウ
キキョウ(桔梗)って星みたいな形だな・・という発想から、夢見ているような少女をイメージしました。
光によって色の変わるキラキラ絵の具も使いました。
ドイツに住んでいる従姉妹が贈ってくれたんですが、アイシャドウのようでとても可愛いんですよね。
キバナコスモス(展示作品)
夕暮れにバックに立つドレスの女性と、風になびくキバナコスモス。
提供していただいた色鉛筆を使い、表現に変化をつけました。
また、夕日に光る髪や花弁の表現に金色の絵の具も使っています。
キバナコスモス2
こちらは番外編なんですが・・・
キバナコスモスのイラストを展示したい、とのお返事をいただいたあと、やっぱりもう少し描き込みたかったと思い製作した絵です。
でも、展示作品はもう会場に送られていたので、差し替えにはなりませんでした。
まあ、自己満足ですね・・・。
荒目
トルコキキョウ
華やかでゴージャスなトルコキキョウ。
ハーバリウムに入れられた様な幻想的な女性をイメージしました。
全体に銀色のラメ絵の具も使っています。
秋バラ
トルコキキョウは荒目を使っているにもかかわらず、かなり細かく描きこんでしまったので、今度は目を生かす様な大胆な絵が描きたいな・・と思いました。
いつもパステル系の色を使うことが多いのですが、情熱的な女性を表す赤を使いたかったのです。
華やかさを出したかったので、金色と赤のラメ絵の具で塗り重ねました。
こういうタッチの絵は、描くのが楽しいです。
秋の花々(展示作品)
展示が10月ということで、ハロウィンをイメージしたイラストを描きたくなりました。
提供していただいたパステルや色鉛筆を使い、荒目ならではの手描き感を表現できたと思います。
こちらに載せたイラストは、スキャナーで取り込んだクリアーな状態でギャラリーに載せていますので、よかったらご覧ください。
(菊の少女の絵は、幻想的タッチ「和・着物」ギャラリーに載せています)
さて実際の展示会の様子は、こちらから↓
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