「おカネの切れ目は恋の始まり」で三浦春馬さんを偲ぶ
三浦春馬さんが突然死去したという衝撃的なニュースがあった7月。
一時はドラマもお蔵入りかと危ぶまれていましたが、放送されることになり、先週の火曜日、4話で最終回となりました。
見るまでは「コメディとは言いつつ、春馬くんにどこか暗い影が見えるんじゃないか・・」と思ったのですが、見てみたら全然そんな感じはなく、ノーテンキで明るい「浪費男子」を演じきっていました。
笑い顔も甘え顔も、どこにも邪念も影も感じられない。
それが「プロ」といえばそれまでなのですが・・・むしろドラマの撮影の時は、自分が抱えている問題(?)など考えずにいられていたのかな、と思いました。
お話も面白かった!
「お金」って人生でとても大切だけど、お金への考え方や付き合い方を真正面から描いたドラマってなかったなぁ・・・。
松岡茉優さん演じた玲子も「ケチケチ女子」ではなく、自分なりのお金への哲学を持った女性として魅力的でした。
ただ本当は8話まであって、この先玲子と慶太との恋に発展するかな・・というところで最終回。
ドラマの4話目は三浦さんが全然出てこなくて、「ああ、これは訃報があった後、本来の話ではなくて書き換えたドラマの撮影だったんだな・・」と思いました。
玲子(松岡茉優)にキスした後、悶々とした夜を過ごして、朝出て行ってそれきりいなくなってしまった慶太。
いつまでも帰ってこない慶太と、慶太が帰ってくるのを待っている周囲の人々・・・
慶太の部屋は(ドラマの設定といえども)慶太がいた痕跡があり、皆それぞれにいなくなった慶太を偲んでいる姿が、見ていて本当に切なくなりましたね。
テレビ越しでもやりきれない思いがあるけど、間近で恋の相手や家族、同僚として過ごしていた俳優さんたちは胸が張り裂けそうな思いなのでは・・・。
その気持ちを抑えつつ、演じきったこと、本当にすごいです。
玲子に慶太が日傘をさしてあげるシーンがとても素敵で、そこを描きたいな、と思ったのですが・・・。
春馬さんの顔を描くために画像を検索すると、色々な憶測記事が出てきて、つい読んでしまい、辛くなって閉じるということを繰り返し。
そして今までの色々なドラマ・写真での表情を見て、どれだけ魅力的で素敵な俳優さんだったか、でももうすでにこの世にいないということを思い知らされ。
今もまだ、春馬さんが亡くなった衝撃が癒えていないファンが多くいるんだな、というのも感じて・・。
それでもやっぱり「描きたい」と思って描き始めたのですが・・・似ない似ない!!
笑い皺がすごくチャーミングなのですが、そのまま描いてしまうと「誰?このおじいさん」状態になってしまう。
口角の上がり方や目のキワ、歯の長さにいたるまで、ちょっとしたことの積み重ねで全然変わってくる。
かといってトレースすれば似るというわけでもないんですよね。
水彩で描いた絵を、Clip studio(ペイントソフト)で足したり引いたりして、なんとか描き上がりました。
日傘をさして、にっこり笑っている慶太(春馬くん)。
整った顔でつい見ほれてしまいまいそうになりますが、笑うと子供の様に無邪気な笑顔で、全く印象が変わる人ですよね。
たくさんの魅力を持った、芸能界でも無二の魅力を持つ、稀有な存在だったなとあらためて感じます。
本当に残念ですが、心安らかに・・・ご冥福をお祈りします。