「本当は怖い日本のしきたり」で、昔から変わらない人の気持ちを知る。
お雛様、去年はいつも出している場所に本が山積みになっていて片付けるのが面倒で・・・結局出さなかったんですが、今年は本を断捨離して飾りました。
長女が生まれた時に、義実家からいただいたお雛様ももう16年目・・・ 色も少し褪せてきたかもしれません。 世の中暗いニュースばかりなので、昨日はいつもより豪華にお祝い。
ところで興味があって買った本、「本当は怖い日本のしきたり」で「ひな祭り」の起源が載っていました。↓
娘に降りかかる厄災をひな人形に身代わりになって避けるという行為が起源らしく、定着したのは平安時代ということです。
今は新型コロナウィルスの脅威が連日報道されていますが、昔は疫病で死んでしまう人の数は比べ物にならないくらい多く、免疫力のない子供は多数、小さいうちに死んでしまったんです。
親は必死の思いで紙や土で「形代(かたしろ)」という人形を作り、1年たつと形代を川に流していたとか・・・。
日本の行事のほとんどが、疫病から家族を守りたいという願いがこめられていることを知ると、医療が発達していなかったご先祖様たちの切実な思いが伝わってきます。
・・・とはいっても、医療が進歩した今でも、信ぴょう性のないデマが出たり、不安にかられて買い占めに走る人も多いので、医療の進歩ほどは人間は変わっていないのかもしれません。
ところで、女の子の成長を見守る「ひな祭り」がある一方で、「こけし」とは、飢饉が多かった農村などで、生まれた子供を間引いたことが発祥とも書かれています。
女の子のこけしが多いのは、農村などでは力仕事ができる男児が残されたから・・・。
また、栄養失調や病気で亡くなった子供を弔う意味もあったのかと思います。
でも「こけし」がモデルになったと言われているマトリョーシカは、中からどんどん小さな人形がでてくるので、むしろ多産の象徴みたいですよね。
とにかくいつの時代も、やはり病気は怖いですが、その恐怖感が「人対人」の争いになっていくのがさらに怖いと思います。
さて今日はお雛様をしまおうと思っていましたが、雨だからどうしようかな。
うちの娘たちは「早く結婚したい」というタイプでもなさそうだし・・・。
子供達が狙っている、このお供えのお菓子は「お雛様しまってからだよ」と言ってあります。笑
少女たちのイラストを描きました。