マルマンフェア2022に行ってきました
文具・画材製造・販売の老舗企業であるマルマン株式会社様が3年ぶりに開催する「マルマンフェア」に、ヴィフアール水彩紙の作例として展示するイラストをご依頼していただきました。
製作編はこちら↓
場所はアーツ千代田3331。
湯島の駅から歩いて3分のはずが、道に迷ってしまいまわり道しましたが、無事到着。
入り口で受けつけをし、中に入ると、クロッキー帳とスケッチブックが出迎えてくれます!
社員の方が展示を案内してくれたのですが、ルーズリーフのレフィルを入れる袋をプラスチックから紙にしたり、リングノートの表紙をクローバー型にくり抜けるようになっていて、それを折ってリング部分に差し込むと、簡単にリングと紙を分離できるようになっていたりと、環境に配慮した工夫が施されていました。
また、ノートやルーズリーフも罫線の種類やサイズが豊富で、本当に配慮が細かい!
こんなに種類豊富だったら、勉強も楽しくなりそう。
数種類しかなかった私の時代とは大違いだよ・・・。
文具もそうですが、画材もたくさん扱っているマルマン社。
たとえばこの緑のスケッチブック、私も使っていたし、子どもたちも学校で使っていたそうです。
さていよいよ、スケッチブックの作例の展示コーナーへ。
ネットなどでよく見るフォロワー万単位の神絵師さんや著名なアーティスト、超絶技巧の画家さんなど、思わず「おー!」となってしまいました。
そんな中・・・ヴィフアール水彩紙コーナーで、ご依頼していただいたイラスト3点展示していただいていました。
ヴィフアールのカバー絵を描いているのが「プレパド!」の水彩画指導などでも活躍している野村重存先生ということなのですが、その先生監修の本の横に並べていただけているなんて!
「テレビで見ているあの先生の横に??」と恐れ多いやら感激やらでした。
ちなみに野村重存先生の水彩画講座は日曜日にあるそうなんですが、3千円で画材一式の他に展示のお土産ももらえて先生に指導もしてもらえるという、嘘みたいにお得な企画。
だけど「学生限定」ということで、学生の方はチャンスですよね。
さてお隣の展示室へ行くと、マルマン社の歴史についてや、歴代の製品が展示されていました。
アメフトをモチーフにしたイラストを使った製品で、(おそらく60〜70年代)学生に大ブームを起こした話や、印象的なロゴでこれまた(80年代ころ?)大いに流行ったりと・・・
文具と時代の流行は、切り離せないなあと思います。
工場の様子の写真もあり、「こんな風に紙が生産されているんだな〜」と驚き。
裁断前の状態は、まるで現代アートです!
ところで、土日で水彩画講座も開催されるということですが、そのスペースにマルマン社員の描いた水彩画が貼ってあり、同じモチーフでも人によって全く違う絵になるんだな、とあらためて感じました。
でも水彩画を描くことが業務とは・・面白いな〜。楽しそうな会社。
その他、紙の厚さごとに試し書きができたり、土日はマルマン製品の販売もあるそう。
来場するまでこんなに奥深い展示とは思っていなかったんですが・・・マルマン社の、より良いものを作っていこうという姿勢に、本当に感銘を受けました。
実はイラスト納品後に、著名な人気者ばかりの展示に参加させていただけることに後からプレッシャーを感じてしまい、絵を描き直して差し替えてほしいとか無駄な足掻きをしたりもしたのですが(もう会場に送ったのでできませんとのことでした。当たり前ですよね)、「素敵な絵ですね」と面と向かって言っていただけたことが本当に嬉しくて・・・。
孤独の中、模索したり悩んできた時間が、決して無駄ではなかったんだなと心から思えました。
思い切って出展した、クリエポの成果かな。
やっぱり直接のやりとりは色々なことがダイレクトに伝わって、挫折感や落ち込みも本当にあるけれど、嬉しさも立体的に感じるなと思います。
今年は3連休家族とも用事があったのですが、また開催する時は、ぜひ子供とも見に行きたいなと思います。